さて、本日はお客様に作詞について質問されることが多いので少しだけ書いてみたいと思います。

 

 僕は完全に「曲先(作曲を先にして、その後作詞をする)」タイプなので、まず作曲をします。曲のテンポとか、明るいか暗いかとか、ラテンっぽいのかジャズっぽいのかとか、そんなのが決まってくると、その曲に載せたい言葉のテーマも少しずつ決まってきますよね。ここはシリアスな恋の歌にしようとか、皆が明るい気分になるようなんがいいかとか、昔話でもパロディしてみるかとか、政治でも斬るかとか、自分の日本語への挑戦をしてやるとか、大凡のプランが決まってきます。だいたい譜面を書いてるときに、ここら辺までのプランは決まっています。

 作詞する場所は電車の中が多いです。と言うのも、徒花プロジェクトの練習は朝9時から始まることが多いので、徹夜で譜面を書いてることが多いからです。僕は電車に乗ってスタジオに入るまでの1時間くらいの間にちょこちょこと作詞をします。たいていはスマホで書きます。僕はフリック入力が苦手なので、ガラケーの時みたいにタンタンタンタンと何回も画面を打ちます。ノートに書いたりパソコンで書いたりしてもいいんですが、分からないことはすぐに検索出来て、持ち運べるのでスマホ作詞がずっと続いていますね。

 書き出すパートはだいたいサビからです。まあ、サビが一番大事ですからね。語感を大切にしつつ、何か自分の主張もしたい、みたいな葛藤をします。比較的ここまではスムーズに行われます。BメロやCメロをどんどん書いていって、最後に残るのはAメロ。曲の入り口ですし大事なんですが、サビで盛り上げたいので書きたいことは書かないようにする。もしくは、もう書いているので書きたいことがないパターンもある。

 色々な葛藤をしながら我々の音楽は皆様のお手元に届いているわけです。大事に聴いてくれよな。

ちなみに、僕がお客様にされる質問で一番多いのが「お蕎麦屋でクリームソーダ飲んだんですか(浅草ミドリトニックは実話ですか)?」です。僕の答えは「えへへ」です。