ファンの方からコラムのお題を頂いたので書いてみたいと思います。

「カッコいい生き様とは何なのか?(原文まま)

 今週は格好良さについて考えてみたいと思います。単純に男性なら言われたら嬉しいワードですよね。女性でも最近なら嫌な気がしない人も多くなっていそうですよね。格好良さについては二種類あるような気がします。まず単純な「容姿」の問題ですね。これは基本的にはどうにもならない。持って生まれたものでやっていくしかない、というのが今のところの僕の見解です。まあ、コンプレックスになってしまうのなら整形したり化粧したりすればいい。男性でも女性でも。

 ここからが本番。例えば、普段(家で見ている限り)はちょっと冴えないお父さんがハチの巣を駆除する時とか、物静かな会社員がトラブルの際にスピーディに指示を出している時とか、クラスの中の地味な男の子が技術家庭科の授業でパソコンのキーボードを誰よりも速く叩く時とか、お笑い芸人さんが大喜利の解答を考えている時、カイジが麻雀牌を切る時とか……。他にも、バンドマンはステージの上にいる時は普段より格好良いですし、男性が車を運転している姿が好きっていう女性は昔から一定数いるのではないでしょうか。

 僕の思う格好良さは「迷いがないこと」だと思います。これはとてもシンプルですが、愚直な様に人は好感を持つのではないでしょうか。同性に好かれる格好良さの正体はそういうことなんじゃないかと思います。

じゃあ生きている間ずっと迷いがなければ格好良いのかというとそれは違いますね。ずっと迷いがないなんてただのお馬鹿さん。猪突猛進な人はやっぱり怖いし、僕は知的じゃない人はあまり格好良いとは思わない。要は「振れ幅」ですね。お父さんならハチは怖いけど家族の為に、カイジならこの牌を切ったら死ぬかもしれないけど勝つ為に、バンドマンなら緊張するけどお客さんに楽しんでもらう為に、迷い、悩み、立ち止まり、時には失敗したり、嫌な記憶を思い出したり、葛藤の末に迷いがなくなる一連の所作に格好良さがにじみ出るのではないでしょうか。

「容姿」は変えられないけど「表情」は変わりますし、カッコいい人は人からどう見られるかなんて気にしてないですしね。つまり、このコラムを書き終えた僕は最高に格好良い表情をしてるってことです。ベイビー達に見せてあげられないのが残念だね。キリッ