先週はライブハウスに行くことが、お客さんの満足度に繋がらないんじゃないかという問題提起をさせて頂きました。ああ、関係者が読んでたら完全に嫌われるなあと思いながら続きを書きますね。前回はお客さんの目線で自分の体験を元に書いていきましたが、今回は演者としての自分の体験を元に書いていきます。

 僕たちのような弱小バンドを苦しめている最大の原因はやはり「ノルマ制」ではないでしょうか。当たり前のことですが、ライブハウス経営はビジネスですから、毎日の営業の度にプラスを出して従業員を養っていかなければいけません。そうすると、どういうことが起こるかと言いますと、ライブハウスかからバンドに対してノルマを課してくるわけですね。ここで、ノルマを跳ね返してプラス出していくぜーって元気なバンドがたくさん居れば、勿論それがベストなんですが、ノルマを達成出来ずに自腹を切っているバンドが非常に多いんじゃないでしょうかね。田舎のヤンキーの超怖い先輩が「パー券さばいて来いよ」って言ってくるのと同じですよね。もはや、そんなのは漫画の中の世界の話で近年の日本には合ってないんじゃないでしょうかね? ノルマも僕は結構高いと思っていて、2000円×20枚とか、2500円×20枚とかで1バンドごとに4万~5万円保証させられているわけですね。

 ここまで読んだ人はもしかした「お客さんが少ないダメなバンドなだけじゃね?」と思うかもしれません。実際、その通りなのかもしれないし、面倒なので反論も謝罪もしません。ですが、自分たちの音楽を応援してくれる大切な人達に、「30分の演奏で2000円なんだけど、観に来てくれませんか?」って胸を張って言えますかね? 僕はなんだか申し訳なくて言えません。実際そういう人多いんじゃないかな? 「今回のイベントはすごいよ、対バンの人も○○さん気に入ると思うよ」って言えないイベントが多過ぎると思います。例えば、徒花プロジェクトが好きな人は、管楽器の入ったジャズロックバンドみたいなバンドとか、ブラックミュージックの要素のあるバンドとか、歌謡ロックバンドみたいなんが観たいと思うんですよね。ハードロックとか弾き語りの人と対バンさせられても、どうやって誘えばいいのかちょっと分からないなあ、僕はね。

 僕のような考えを持ったバンドマンの人はたくさん居て、配信ライブや路上ライブ、街フェス、ジャズフェスのような無料イベントにシフトしている人が非常にふえているんじゃないでしょうかね?
 もう少し書けそうなので、次回に続きます。