前回に続いて銀魂の話ですよ。すみません、まだ語り足りません。本当は銀魂好きな人を集めてガストとか行ってドリンクバーで盛り上がりたいくらいなんですが。まあ、とりあえずコラム上で語りますかね。

 銀魂の話を誰かに振ってみると、『シリアスな展開がなあ……』って意見を聞くんだけどね。確かに、ギャグテイストで始まっているので、それを期待した視聴者は長編が煩わしいのかもしれないけど、ギャグの回で、江戸の人々の生活や主要キャラクターの人となりがフリになっているので、長編で活躍すると感動が大きいんですね。アニメの中でも弄られてるけどドラえもんの映画版のジャイアン的なアレですよね。例えば銀さんだったら、普段半分ニートでダメ人間みたいな感じで描かれてるけど、やっぱり闘えば超かっこいいし、過去回想なんかされると普通にホロっと来てしまったり。キャラクターを多面的にしっかり掘り下げていくと、悪人でも家族が大事だったり、いい人がいつもいい人ではないし、優等生だってズルするし…みたいな深みのあるキャラクターが出てくるのかなって。深みのあるキャラクターが同じ場所で生活していると事件が起こって、事件が起こるとそれに対してキャラクターたちがどんな動きをしていくのかっていう、作者の壮大なロールプレイングで、それが僕にはすごく面白くて。多分、こんな風な観方をしてる人ってそんなにいないと思うんだけど。多面的に面白くて深みのある世界の生み出し方って勉強になるというか。
 いつもかっこいいだけの人なんていないし、ずっと駄目なヤツもいない。銀魂のすごいところは主要キャラだけでなく、サブキャラも割としっかり掘り下げられてることが多いことですね。なんというか、人物がしっかり自分の意志で動いてる感じがあるのが一番の魅力ですね。

 あとは個人的に堪らないのは時事ネタとドラクエネタが多いところですかね。作者の空知先生は年代が近いのかな、時々滅茶苦茶笑える。小学生の時のあるあるネタとか普通に声出して笑うくらい面白い時あるし。あとはドラクエネタね。画質もドット絵になったり、音楽もゲーム音楽風のが流れたりして、もうすんごくワクワクしちゃう。作者だけじゃなくて、アニメスタッフが銀魂をすごく愛してるのが伝わるのが観ていて嬉しいのかもしれない。毎回使い回しのオープニングが一回だけ違うバージョンが流れたり、スタッフが作るのを楽しんでるのが画面を通して伝わってくるのがいいんですよ。

 最近の自分、色々なことが楽しめてないので自戒を込めて、また次回。御機嫌よう。