僕は読書家です。でも、どの程度の量を読んでいれば読書家と言えるのかは定かではないわけで、上には上がいるというのも知りつつ、本を読むことについて書いてみたいと思います。

 僕の好きなジャンルは二つあって、そのうちの一つ目が純文学とされるものです。純文学は主に主人公の心の葛藤や成長を描き、いわゆるオチのようなものは弱いことが多いですね。色々と巻き起こるけど、最初と状況は変わらない、だけど、主人公は少し成長し状況を受け入れていく的なささやかなカタルシスが用意されている手法でありジャンルだと考えます。淡々とした文章の中に作家の表現の仕方、言葉の使い方、比喩など、文章を味わい楽しむ為の文学ではないでしょうか。

 二つ目はエンターテイメント小説とされるもので、こちらはフリとオチがしっかりと用意されていて気持ち良く終わるものが多いですね。これは大衆に読まれることを目的としているので、分かりやすく書かれていて文章の上手さも大切ですが、物語そのものに重きが置かれているような気がします。圧倒的に映画化されるのはこちらではないでしょうか。

 どちらも面白いので、気軽に読めばいいんですけどね。僕はここ5年間くらいは年間150冊くらいは読んでたんですけど、さすがに750冊くらい読むともう読みたいものがなくなってくるんですよね。最初はブックオフとか古本屋で100円くらいで買って読むんですけど、だんだん100円コーナーで読みたいのがなくなって、200円コーナーに行って漁るんですけど、○○賞受賞とか帯に書いてあるヤツは読もうが読むまいがとりあえず買って置いておきますね。読み終わったら本好きの後輩にあげる、もしくは実家に送るというスタイルですね。今はもう200円のコーナーにも読みたい本がなくなってきたので、割といい値段でも、新品でも本を買いますね。やっぱり心の栄養ですからね。本を読むと頭が良くなる、なんて言いますけど、作者の頭や心の中、主人公の人生やストーリーを追体験出来るっていうのは素晴らしいことですよね。

 最近は本屋さんにカフェが一緒に営業してて、立ち読みしながらお茶してください的な雰囲気ありますし、座り読み用の椅子、それもふわふわの椅子が置いてあったりしますね。そういうサービスは読書ライト層の人も本屋さんに行きやすいですよね。ところで、今回のコラムのタイトル、ラノベっぽくしたんですけど気付いてくれましたか?