前回も『命あってのエンターテイメント』って書いたけど、それについて全然説明不足だったなーってことで、前回の続きです。

 まず、新型コロナウイルスが蔓延する中、自身が感染するリスクもある中で不眠不休に近い状態で頑張ってくださっている医療関係の方、買い占めや何度も同じ質問をされてストレスフルな中頑張ってくださっている小売店の方、通販や早期品薄解消の為おそらく忙しくなっているであろう物流関係の方、本当にありがとうございます。このコラムを読んでくれている方の中にもそんな人が居るのかも。そうであれば、僕はありがとうって何回も伝えたいです。本当にありがとうございます。今日の僕は家でセコセコとコラムを書くくらいしか出来ていないですが、せめて頑張ってくださる方に迷惑が掛からないように、一生懸命手洗いうがいをして、買い占めとかしないようにして、テレビやインターネットを見過ぎないように暮らしておきます。

 新型コロナウイルスの問題で、ライブハウスでクラスター発生ってことで最初にライブハウスや音楽関係者は叩かれてしまったんですね。二月の終わりくらいだったでしょうかね。その時は『なんか中国からヤバいウイルスが来たらしい』くらいの認識だったのですが、日に日に報道は過激になっていって、WHOもIOCも日本政府も不思議な対応をずっとしていて、みたいな感じでした。

自分が感染してしまうリスク、メンバーが感染してしまうリスク、お客さんが感染してしまうリスク、公共交通機関で移動するリスク、家族に移してしまうリスク、他にも書こうと思えばたくさん書けるだけのリスクがあると思うのですが。そういうリスクの中、僕は無理してエンターテイメントする必要はないのかなって思ってしまうんですね。「こんな時こそ歌の力を」とか「音楽で皆の生活を明るくする」みたいなの、中々言い出せない。そう強く言えて発信できる人は素敵だなって思うけど。音楽も本も映画も漫画もドラマもゲームも、エンターテイメントって余裕がないと心からは楽しめないから。

だから今は現状を見守ること、政治に興味を持つこと、他人に寛容であることが大事なのかなあと個人的には思っています。「音楽に政治を持ち込むな」的な意見もあると思いますが、音楽はエンターテイメントなので僕は何でも持ち込みますよ。そういうミクスチャーの中、面白いものや人の心を打つものを少しでも多く少しでも上質にブラッシュアップしていきたいなあっていう僕の決意表明でした。御機嫌よう。