先週は2か月振りに栃木の黒磯まで遠征をしてました。大自然の中の演奏も地元の人のエネルギーも心地良く、メンバーは演奏後今年も生ビールを御馳走になり、CDもたくさん買って頂いて素敵な余韻の中で一週間を過ごしました。段々と秋めいてきているので、今週の徒花プロジェクトは秋冬に向けてセットリストを変えていく作業をしています。
さて、今週は「甘い罠」という曲について言及してみたいと思います。この曲は動画サイトにもアップされていませんし、ライブでも演奏したことがないままニューアルバムに収録された完全新曲のスウィングロックナンバーなのですが、実は作曲されたのはかなり昔なのです。だいたいカタルシスに収録された曲と同期に当たります。6年前に作曲した時は今よりもキーが4つ高いんですね。カラオケで出てくる♯4つ分(だいたい女性の曲を男性が唄うときに上げたり下げたりする音域)です。僕は当時、作曲家としての実力がまだ低く、ボーカリストとしても今よりも無知だったのですが、だからこそ逆に何も考えずに作曲することが出来た曲だと思います。自分の好きなコト(スウィングしてるんだけどロックな曲調)が結構しっかり散りばめられているのではないかと思います。
冒頭のベースイントロが最初の聴きどころで、リスナーの皆様のワクワクした気持ちをクールに煽ります。硬めに音作りされたロック感と共にお楽しみ頂ければいいのではないでしょうか。ボーカルはAメロから全開でしゃがれ声を炸裂させています。どの曲よりもハードに唄っています。ちなみに、僕はしゃがれ声が得意技なのでボーカルレコーディングはほぼ2テイク以内で終わりました。この曲だけ異様に終わるのが早かったのを覚えています。間奏のソロは伊藤くんのアルトサックスがブリブリと吹き散らかしています。ですが、そこに至るまでには色々な苦悩があって、サックスレコーディング当日に伊藤くんが考えてきたフレーズはメンバーによってボツにされたんですね。ちゃんと確認しとけよって感じなんですが、そういうことは時々起こるのです。サックスレコーディングは10時間しか用意していなかったので、追い詰められたアドリブソロのテイクをそのまま採用しました。伊藤くんの考えてきたフレーズは大人っぽくて結構格好良かったのですが、なんというかじゅんくんっぽかったのでボツにしました(笑)
あとは個人的には少し恥ずかしいのですが「ワンタイム」のコーナーね。いつもだったら、すぐサビに戻るか、ドラムソロを入れるかってところなんですが、今回はこうなりました。実際に確認してみてください。その後の最後のサビはサックスのフレーズも1番2番とは少し変わってハードになっていくのでその様をお楽しみください。沸騰した最後のサビを引き継いだままエンディングでは谷口くんがギターソロを弾いています。音作り、バッキング、ソロ、重ね録りと今回は仕事の多かった谷口くんですが、このソロが非常に格好良いです。さて、次はどのお伽噺の曲を作ろうかなあ。
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ヘンゼルとグレーテルのお話の内容が疎覚えだと気付きそこから読み返しました。
とっても怖くて悲しい話。
原作の内容把握後歌詞カードとにらめっこ。魔女になったのねの解釈を悩んでいます。魔女を倒して家に帰ったヘンゼルとグレーテルは本当に幸せに暮らせているのでしょうか。
ベースイントロのかっこよさとワンタイム…のところのスリータイムの後のサックスの入りにドキドキします。
夏のセットリストは好きな曲が多かったので聴けなくなる曲があるのかなと寂しくもありますが、秋冬のセットリストで聴ける日も待ち遠しいです。
個人的には白雪姫が好きなのでブリザードフラワーもいつか生で聴けたらいいなと思っています。
次のお伽噺は何か予想しながら楽しみに待っています。