今週は、新曲をスタジオに持って行ったんですが、非常に今の自分にとってちょうどよい曲が書けた気がしてまして。バンドとして必要で、お客さんが好きそうで、尚且つ自分も好きで、仕掛けが程よく散りばめられていて、歌詞も小気味良く書きたいことが書けた。まあ、もう少し色々と手直しをしなければいけないんだけどね。で、ある程度、各パートごとのやることが決まってくると自然とリハーサルの雰囲気が良くなってくる。リハーサルの雰囲気が良いと練習が楽しくなる。練習が楽しいと、その後まだ帰りたくなくて飲みに行きたくなる。そうすると、誰からともなく「ちょっと飯でも行く?」って言い出す。ちょっと飯でもなんていうのは言い訳で、一度席に着こうものならわりと長くなる。ビールとかハイボールとか飲み始めてしまうからだ。僕は中華料理屋ならシークワーサーサワーを頼む。居酒屋ならレモンサワーを頼む。真面目な話からくだらない話まで話すことは尽きずに五時間経ってたりすることも往々にしてある。スタジオという空間は仕事場と同じなので、ある意味ではコミュニケーションが取りづらいのかもしれないなあ、なんて思う。で、今日なんか僕はレモンサワー10杯くらい飲んでますからね、ゲラゲラ笑って普段だったら絶対話さないようなことを沢山話しちゃったな。練習欠席だったメンバーに「今から来いよ」って電話したりね。

 上記はね、バンド内のいいサイクルなんですよ。楽しい循環なわけです。でもいつもこのように出来るわけもなくて。例えば、新曲がハマらなかったりするとまず僕が早く帰りたくなる。演奏中の決め事が決まらず、リハが難航して空気が重くなる。練習がつまらないから時計が気になる。なんとなく重い足取りで別々に家路につく。こういうサイクルにハマってしまうこともあるんですよね。こうなってしまうとちょっと残念。友達同士で始まったバンドだけど、今は共同作業者なのだ。甘えは許されない。各人は個々のスキルアップをし、一回一回のリハーサルに備えなければならないわけだ。練習不足やら確認不足みたいなものは歓迎されない。

 共同作業者である僕たちが只の気の合う仲間に戻れる瞬間は、やはりいい練習をし、いい音楽を作り上げ、それを提供出来ると確信した時だと思う。僕は今日みたいに飲める日を増やしていきたい。でも、ただ集まって飲みに行くわけにはいかない。だいたいそんな飲み会が楽しいわけがない。楽しい酒宴はいつも充実感とそれに伴う甘い疲労とともにあるからだ。さて、次の準備をしよう。全ては僕から始まるのだから。ごきげんよう。