贖罪というわけで、もう一本コラムを書いていきましょうね。僕は普段アニメは全く観ないんですけど今、「最遊記RELOAD BLAST」っていうの放送してて夢中で観てます。やはり中高生の時に夢中だったモノってと大人になっても大好きだよね。ドラクエ然り、ポケモン然り。木曜日にお客様に「コラム更新止まってますね?」とご指摘を受けたので、世界を救うのを後回しにしてコラムを書いているのです。コラムが書けたら最遊記観ながらドラクエやってデカビタC飲むんだ、少しくらい、いいだろう。
 さて、今週はギフトについて書いてみようかなあと思います。ギフトはわりと最近セットリストに仲間入りしたんですが、実は作曲したのは5年以上前でわりと古い曲なんですよね。優しい夜遊び・パラレルワールドよりは後で、浅草ミドリトニック・やらせてバタフライよりは前に作った曲なんです。つまり、その時はもう少しテンポも遅くて、もうちょっとシャッフルビートっぽい曲だったんですね。で、歌詞まで入れてみたんだけど、いまいちしっくりこなくて長い間お蔵入りしていたんです。
 この度、滑り込みで音源化されたギフトですが、編曲は管楽器のフレーズから各パートのキメまで全編越智くんが担当してくれたのです。なかなかいい仕上がりになってますよね。アルバムのその他の曲は僕の編曲なんですが、なんというか僕の世界観の中で編曲してくれていて、作品との整合性もとれていて本当に助かりました。この場を借りてありがとうございます。
曲としては短いのですが全体を通しての疾走感と、各所に散りばめられた仕掛けを心地良く楽しんで頂ければいいのではないでしょうか。そして僕とは違う越智くんの編曲を楽しんで欲しいかな。越智くんの編曲は各パートを信頼してるんですよね。楽器の特性をしっかりと考えている。例えばイントロからAメロに掛けては、ギターのメロディから始まってサックスにメロディを受け渡していて、唄が入って来るんだけど、伴奏はキーボードのみで始まる。僕だったらサックスのメロディを中心にバンドの一体感でアプローチするところなんですが、越智くんの場合は上手く引き算して、各パートの音色をしっかりと利用するのとリズムを活かすことでアプローチしていく。これって中々僕は出来ないですね。各パートを信頼するって難しい。僕だったら「出来ないでしょ?」って伝えることを諦めちゃうんだけど、越智くんは音楽に対しては僕とはまた別ベクトルの執念深さを持っていますので自分のキーボードで各パート打ち込んで、デモ音源を作って、全員に叩き込む。さすが、我らがバンドマスター(主に練習の仕切り等の仕事をする人)って感じですね。
個人的にはギフトを書いたくらいの時は人生が辛過ぎて、思い返すと滅入ります。バンドも辞めてたし、仕事もしてなかったし、8か月くらい引きこもってたし。よく死ななかったな、僕。え? その話が聞きたいって? 絶対に嫌だ(笑)