今週の徒花プロジェクトは土曜日にリハーサル入りまして、日曜日はいつもお世話になっている新宿カールモールでツーマンライブです。一時間近く演奏できるので、どんなセットリストにしようかわくわくです。昔の曲とかやってみたいなあ、なんてね。
さて、先週は「ライ麦畑で抱き締めて」の聴きどころについて書いていこうと思っていたのに、何故だか作曲中の気持ちとかそんな話になってしまったような気がします。基本はどの曲も僕の歌を聴いてもらえればいいわけなんですが、この曲の聴きどころはやはり、ピアノソロ入りのブレイク(一瞬ピアノ以外無音になるところ)ではないでしょうか。ジャズの常套句のような小気味良いフレーズはやはり僕たちの大好物です。僕たちは皆ジャズメンですから。ピアノソロを楽しんだ後は、やはり一番の聴きどころのサックスソリですね。ライブだと2声までしか再現できないのですが、今回レコーディングしたバージョンでは4声にアレンジしてあります。是非とも、音源で楽しんで欲しいパートです。ちなみに「ライ麦」のサックスソリ以降、2声から4声にリアレンジされたサックスの和音はテナーサックスのじゅんくんが考えてくれました。僕にとっては死ぬほど面倒くさい作業だったので代わりにやって頂いて本当に助かりました。と、同時に僕が作曲だけに専念して越智くんとじゅんくんが編曲してくれたら楽だなあっていう新しい願望が芽生えた瞬間でもありました。何にしろ、まだまだ徒花プロジェクトには伸びしろが残っていますね。最後の聴きどころは最後のサビ、僕の歌の後ろで鳴っているサックスのメロディが大団円に向かうようなイメージで作ったので是非確認してほしいと思います。間奏のメロディが大サビでもう一回出てくるところが僕の個人的な泣きどころですかねえ。
この曲も好きなんだけど、「ライ麦畑でつかまえて」っていう小説が僕はとても好きで、3年に1回くらい読み返しているんだけど。皆は読んだことあるのかな? 僕が22歳の頃、「貴輝ってライ麦のホールデンみたいだな」と同級生に言われたのがきっかけで読んだのです。初めに読んだ時は「どこがホールデンなんだ?」と思っていたのだけど、あの時の彼の意見は正しいと思う。もしかしたら、ある意味では馬鹿にされていたニュアンスなのかもしれないけど。とてもいい小説だから、もし読んだことない人が居たら読んでみて欲しいな。だから、今日はネタバレはしないでおこう。やれやれ、あっという間に1000文字に達してしまったな。最近はいくらでも文章が書けるよ。また来週のコラムをお楽しみに。
お相手は和製ホールデン・コールフィールドこと及川貴輝でした。ごきげんよう。
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今回のコラムを読んで、朝から近くの本屋さんに行ったけど「古い本でうちには在庫がありません。お取り寄せ….」
2軒目も「うちには…」今日明日で見つけられなかったらネットで注文しようと思って調べていたら、翻訳が野崎孝氏によるものと村上春樹氏によるもの2種類ある事がわかりました。及川さんの読んでいるのは村上さんですかね?洋書で読んでやろうか!と一瞬思ったけれど読み終わる気がしないのでどっちかを買います。というわけでネタバレNGでお願いします笑