愛と平和、二人きりの午後とセルフレビューは続き、いよいよ三曲目です。三曲目は『地獄巡り』という曲でなんともハッピーな曲調にこれまたウエッティな歌詞が載っている(わりといつもそうなんだけど)という徒花プロジェクトっぽい曲に仕上がっております。いつもいつも穴の空いたバケツみたいな心で生きているので、明るいことが書けないのです。いや、書けるけど、何か恥ずかしいのです。楽しいことを書くと、そんなこと考えて生きてるの?って思われるのが恥ずかしいのです。まあ、いいや。これ以上はやめておこう。長くなるからな。
この曲は2017年にはもう作ってあったんですよ。秋くらいにね。だから、セカンドシングル収録曲の中では一番先輩にあたるわけです。2015年に『猫とヒツジのスウィングバンド』という曲を作った時、「地獄の底で傘を差す」という歌詞が初めて出てきてから、2016年には『地獄のアリス』という曲を作りまして、今回は『地獄巡り』という曲が出来まして。人生のある時期からこの『地獄』という言葉が僕の中で何か特別な意味を持った大切な言葉、キーワードになっていったんですね。どうしてかは分からないけど、前からそう思っていたのかもしれないけど、歌詞で見ていくと2014年以降、僕は地獄がお気に入りになってるって感じですね。
徒花プロジェクトがライブをする時って、最後の曲が『猫とヒツジのスウィングバンド』になることが多かったんですけど、それをやめて新しいエンディングテーマみたいなの作りたいなっていうのが地獄巡りの始まりでした。ハッピーだけど切ないみたいないつものやり口の曲を作ろうと思いまして、わりとさっと書けたんだけど、キーが合わないとか、少し長いとかちょこちょこ不具合が出て、ようやく今の形で落ち着いているというか、ね。そんな曲なんです。ちゃんとキーが決まってからは全てがすごいスピードで解決していったので、なんでもかんでも自由に作ってないで、予めキーも予測しておきなさいよ、と教えてくれた曲でもあります。今回の三曲の中では一番ジャズっぽい仕上がりになりましたね。気持ちよくバンドがスウィングしてる時って、何もかもが上手くいくんじゃないかっていう気持ちになりますが、そんなことを考えてるのは僕だけなんだろうな。という感じで2019年の徒花プロジェクトの新しいエンディング曲になっていくであろう、この地獄巡りという曲を可愛がってくださいね。既にいくつかのラジオでオンエアされていますよ。来週に続くきます。