先週はコラムの更新が出来なくてごめんなさい。楽しみにしてくれていた人には申し訳なかったですね。というわけで、今週は贖罪ということで2回分更新してみたいと思います。今週は木曜日にライブにお呼ばれして演奏してきたのですが、未だにその余韻に浸りながら書いていこうかな。
 白猫にゃーにゃーの後編なんですが、淳平くんのソロがとても良いって話を書きました。今週は伊藤くんのソロパートからですね。ですが、敢えて伊藤くんのソロに関しては触れません。聴けば一瞬でカッコイイから。何も言うことはないですね、音が出た瞬間からピークに持っていけるのは徒花プロジェクトの中では伊藤くんだけです。なので、逆に伴奏パートを聴いて欲しいのです。ドラム、ベースが加速しているのですがお気付きになられましたか? このソロパートの2つ目でビートが加速するのを昔からやりたかったのです。発想は昔からあったのですが、今までは出来なかったのです。バンドの演奏力が僕の発想に追い付いてきた証拠ですね。ギターも重ね録りパートがいい味を出していますね。
 そして僕の山場、伴奏が薄い中でのCメロパート。こんなん歌を聴くしかないんですよね。「階段を上る時 僕らは只すれ違う」って唄っているのですが、僕が聴いて欲しいのは「僕らは只すれ違う」の部分のコーラスですね。このパートだけどうしても上手く録れなくて37回唄い直しました。最多テイク数、予算圧迫なんですが、僕がこだわりにこだわり抜いた最高のコーラスに仕上がっています。なんでこんなにテイク数が増えてしまったかというと、僕みたいにしっかりと地声で唄うタイプのボーカル的には滅茶苦茶高度な技術を使ったからなんですよね。「僕らは只」まで地声でしっかり唄って「すれ違う」だけファルセットを使うっていうもう非常に分不相応な技術を駆使しました。とてつもなく執着したので、僕はこのコーラスのパートが一番気に入っています。
 そしてラストのサビ、更にコーラスが左と右に振られています。越智くんと白倉くんと僕で唄っています。更にサックスの二人もメロディパートを吹いていて、本当にキメに掛かっているのです。じっくりと大きな音で、出来たらヘッドホンで楽しんで頂けたらと思います。
 歌詞については特に言及することもないのですが「冗談ばかり言わないで 核心なんか突かないで だけど黙ったりしないで 好きだから」って部分が個人的にはとても好きです。女心が何かは僕には分からないけど、女心みたいな、ね。