台風について思い出していたら、いつの間にか数年前の一人旅の話になってしまって、皆さんがここまで読む頃にはもうすっかり冬になっているとは思うのだけれど、これから新曲を滅茶苦茶大量に作る為にコラムも書き溜めておかないといけないわけで、若干時季外れではあるのですが、香川編に突入です。そういえば僕は旅に出るとき、いつもギターとパソコンを持って行って、ホテルで作業しようとか、スタジオで曲書こうとか思うのですが、いつも一回も使わずに持って帰ることが多いです。馬鹿みたいだね。でも、いつか気が向いてしまうかもしれないから、毎回持って行くんだ。
香川県に突入すると、徳島より車が多くなってくるのです。やっぱり徳島って田舎なんだなあ。でも、徳島のことはその穏やかな感じと阿波弁の女性が非常に好きなわけです。で、香川といえばやっぱりうどんが食べたいですよね。出来たら名店で食べたいなあ、とか思うのですが、そろそろお風呂に入りたい。というわけで、温泉を探すわけです。調べたりするのは面倒だから、出来たらこの道沿いにいい所があるといいなあなんて甘いことを考えながらドライブしていたら、東香川辺りで、海の見える温泉っていう看板を見つけたのです。お、最高じゃんって、その温泉を目指して進んでいくと、本当に温泉がある。いやー晴れた日に来たかったなあ、なんて思うけど、温泉も楽しもうってことで入浴料を払って、いざお風呂へ。お客さんは僕しかいない。行くところ行くところ僕しかいないので、本当に世界には僕しかいないんじゃないかって錯覚するくらいに孤独を満喫していました。ここの温泉は脱衣所に氷が置いてあって、ご自由にお使いくださいって書いてあって、氷を口の中にもごもご突っ込んで、早速露天風呂とか入っちゃってね。海は確かに見えるんだけど、滅茶苦茶時化てるし、風が強くて景色どころじゃないんだけど、それがまた楽しくて、僕はこんなところまで来て、全裸で風に吹かれて何やってるんだろう、しかも、移動中ずっと雨だし的な思考をしながら、ゆったり温泉に浸かって、やっぱり氷をもごもごしながら、サウナで十五分くらい我慢してのぼせたりして楽しんでいたのです。あの温泉潰れてないといいなあ。
お風呂から出るともう、結構暗くなっていて、長時間のドライブで疲れていたのか眠くなってしまって、うどんを食べたいのにもう動けないって、また車の中で寝てしまって、起きたら二十二時で。都会の方に車を走らせるけど、うどん屋さんは全然やってない。チェーン店とかには入らないようにしたいんだけどなあなんて思ってたんだけど、大阪王将があったので誘惑に負けて入ってしまいました。僕は勿論天津飯大盛と餃子ダブルを頼みましたよ。大阪王将の天津飯って本当に美味しいよね。お腹空いてきちゃったな。御機嫌よう。