銀魂の話をずっとしてたんですけど、銀魂観終わっちゃって、まだ幕末っぽい雰囲気のヤツとか刀で闘うヤツ観たいなあってなりましてAmazonプライムでは無限の住人を観つつ、漫画ではるろうに剣心を読み返すっていう感じで過ごしてました。るろうに剣心は中学生くらいの時にハマって読んでましたが、今読み返すと、あれはずーっと恋愛漫画だったんですね。昔は侍バトル漫画だと勘違いしてたんですが、ずーっと薫殿が「剣心行っちゃヤダ」的な展開が続いてる印象でした。面白いんだけど、気付かないもんだなあ。

 それで、それも全部終わっちゃってそれでも歴史物の何かが読みたくて、銀魂の真選組やらるろ剣の斎藤一やらに感化されましてとうとう、司馬遼太郎の『燃えよ剣』を買って読みました。歴史小説って読んだことがほとんどなくて、、むしろ歴史なんて全く興味がなくて敬遠してたんだけど、もうすっかり幕末の虜になっている自分が居ます。新しい扉開いちゃったかもしれない。なんで幕末にハマるのかっていうと、現在の日本の情勢がちょっと幕末に近いからのような気がしなくもないけど。現在だったらコロナウイルスが毎日のメインの話題みたいになってるけど、幕末の時もコレラが流行ってたりとかね。政治は……あんまり書くと怒られそうだから軽く触れるだけにしておくけど、同じところにずーっとボールがあってパスを回さないと腐っていくよねっていう。幕府も自民党も……みたいな重ね方をしながら読んでたので庶民の悩みは昔からずっと変わらないものなんだろうなあなんて思いながら楽しく読んでいました。

 これはもう最高に土方歳三がかっこいいってだけの話なんですよ。新選組についてメインで書いてあるのかと思ったら、これは土方歳三の半生をじっくりと描いた作品なのです。土方歳三は新選組の副長になるまでのお話もたくさん書いてあるし、新選組を強くするために何をしたかとか、近藤勇や沖田総司と何を話していたのかとか、こまかいエピソードまで楽しめます。僕は新選組が敗走して幕軍に裏切られながらも、仲間を故郷に帰しながら、自分だけは闘い続けた土方歳三の滅びの美学のようなものにやっぱり憧れてしまいますね。なんだか上手く書けないんだけど、ずーっと闘ってるのこの人。何と闘ってるんだろう、恋人と静かに暮らして、もう戦なんてやめればいいのにって。でも全然止めないの、二日しか彼女に会わないの、でもなんか人間らしくてすごく好きですよ、土方さん。

 燃えよ剣も読み終わって、最後の将軍っていう司馬遼太郎の小説も読みました。これは15代将軍徳川慶喜のお話。これもまあまあ面白かった。すっかり幕末フリークです。御機嫌よう。