「あなたの夢は何ですか?」と質問された時、「野球選手になりたい」とか「お花屋さんになりたい」とか職業を答えるのは不思議だなあと小さい頃からずっと思っているわけですが、皆様は疑問に思ったことがあるでしょうか?
こういったテンプレート的な回答が僕には気持ちが悪い。いつからそうなったんでしょうか? 少なくとも僕が小さい頃にはもう作り上げられていたでしょう。職業以外のことを書くと、作文やり直しみたいなそういう流れ。協調圧力って言うんですかね。詳しくはないですし、調べるつもりも特にないですが、僕はあまり好きではない。
合唱コンクールでちゃんと歌わないと女子に怒られる、とか、部活の顧問の先生が怒り出したらミーティングが始まって部長が部員を引き連れて職員室まで謝りに行く、とか、道徳の授業で合理的な意見(親と友達が溺れてたらどちらを助けるべきか的な質問で、危ないから何もしない、そもそも自己責任とか言うと絶対怒られるでしょ?)をするとやり直しさせられる、とか、作文とか美術も主張が強いと怒られる、とか。主に学校生活というか教育というか、そういう現場では横行しているような気がします。僕はこういうのが全部コントにしか思えなくて、あまり馴染めていなかったような気がする。その時は馴染めてなかったことにすら気付いていないのが怖いところなんだけど。
なんとなく、他の人とちょっと違うと怒られるみたいな雰囲気が常にある。椅子を蹴飛ばして「やってられるか糞馬鹿野郎」って言えなかった学生時代の自分を反省しております。そういえば、渋谷でライブ終わりに飲んでたら外国人の店員さんに「夢があっていいね」って言われた。朝5時。僕は「夢? これが現実だよ」と言った。店員さんは笑ってた。
僕の夢は「静かに暮らすこと」です。出来たら好きな女の子と。海の見える丘の上で。他には何も要らない。叶う日はまだ遠そうだけどね。
あとは「泣くほど綺麗な夕焼けが見たい」とか、そんなことだね。根がささやかな人間なんだ。