さて、今週もファンの方からお題を頂きました。

「抜群のメロディーセンスを持つ及川さん、どうしたらあんなにいい曲が書けるのか?」

 今週は抜群のメロディーセンスを持つ僕が、どうしてあんなにいい曲を書いてしまうのかを検証してみたいと思います。今週のコラムは僕の天狗回ですね。

 僕は基本的には机上で作曲することはないんですね、新曲が欲しいなと思ったら、何時でも何処でも誰と居ても常に作曲(だいたいサビかイントロ)をしているから。いつでも鼻歌を唄っています。友達と二人で食事をしているような時でも唄っています。そして、それをスマホの音声レコーダーに録音しています。寝起きだろうがトイレだろうが風呂だろうが、時間は関係ないのです。

 ある程度、溜まって来ると聴き直します。思い付いた時はテンションが上がっているので、落ち着いてる時に本当にいい曲なのかを聴き直します。鼻歌が10曲あった場合、残るのは3つくらい。で、そのまま必要な時が来るまで放っておく。だから今、僕のスマホには鼻歌が82曲入っていますので絞っていくと24曲くらい使えそう。ここまでの作業は常に行われています。

 バンドには新曲だけを練習するリハーサルの日があるので、まずはその日程を決めます。日程が決まったら、メンバー分の譜面を書かなければいけないのでリハーサルに向けて、スマホの録音を聴きながらギターを弾いてコードを付けていきます。24曲残っている中で、どの曲が今バンドに必要なのかを考えて譜面をしっかりと準備していかないと、あまりいい練習にはならないのです。今の徒花だったら、新しいワルツ、ミドルファンク、和風なの、久しぶりのラテン、明るいポップなの、新しいバラードが必要かな。セットリストを大幅に変えたい時期ですので。で、パソコンで譜面を書いていくって感じですかね。譜面を書く時間帯に関しては朝4時から午後3時くらいまでで夜はあんまり作業しないですかね。

 たまに一日、ギターを弾いて唄いながら作曲してる日もありますよ。そんな日は結構幸せで、あっという間に暗くなってしまいますね。残った時間は本を読んで、ラジオを聴いて、寝る。誰にも会わず、唄うほかは声も出さない。至福なり。

 ここまで書いて気付いてしまいました。特に努力も苦労もしていませんね。

やっぱり「才能」ってことじゃないでしょうか?

 

抜群のメロディーセンスを持つ及川さんより