ゴールデンウィークも折り返し地点でしょうかね。皆様、楽しく過ごせているでしょうか? 徒花プロジェクトは先週末も今週末もライブがありまして、夏に向けて力を蓄えているところですね。5月に入ったのでセットリストも衣替え、夏仕様に少しずつ変化していきますので是非チェックしてくださいね。今週のコラムは、時々思い出すことについて書いてみようかと思います。

 苗字しか知らないし、連絡先も知らないし、滅茶苦茶お世話になったというわけでもないんだけど、高校生の頃に半年間くらい通っていた塾の事務の茂木さんのことを最近思い出しました。僕の周りには二歳以上年上の先輩はいなかったし、学校の先生や家族・親戚以外の大人ってあまり居なかったんですね。どうして茂木さんのことを急に思い出したのかも定かではないし、次に思い出すのがいつになるのかも分からないから、書き留めておこうかな。高校三年生の夏休み、九月から塾に通い始めたんですよね。事務のお姉さんなので、生徒は挨拶以外には話すことはないんですけど、僕は学校をすぐサボっていたので、気が向けば割と早い時間から塾に行ってたんですね。そうすると、茂木さんは備品の補充とか掃除していて、生徒は僕だけで、少し余計に話し掛けてもらったり周りの子より少しだけ可愛がってもらったような感じでしたね。荒んでいたので、そういうのって結構嬉しかったりして。とは言っても特に恋心を抱くとかそんな感じでもないんですけど。

そのまま卒業して、塾のお別れ会があったんですね。その時に、塾の先生や同級生に会えなくなるのより茂木さんに会えなくなるのが寂しい感じがしたんですよね。恋愛感情じゃないけど、なんて言うのか好感のようなものを僕は感じていたのです。お別れ会はボーリング大会と食事会で、我ながらよく参加したなあって感じなんですけどわりと楽しくて。ボーリングは勝ったチームに商品がちゃんとあって、その他に先生と茂木さんの特別賞みたいなんがあって、僕は茂木さんから「いつも笑顔で挨拶してくれたから」という理由で図書券を貰いました。嬉しかったんですけど、それ以降会ってないんですよね。

その後、一度だけ塾に顔を出したことがあったんですけど、塾長に「茂木さんは辞めたよー」と言われました。いつまでも高校生で居られるわけでもなく、まあそうだよなって思いました。もし茂木さんにもう一度会えたら、「入塾の書類が入ってるケースに麦チョコ入れる悪戯してごめんなさい」って言いたいですね。いったい僕は何をやってたんでしょうね。