徒花プロジェクト的には今週水曜日にニューアルバム「ライ麦畑で抱き締めて」が無事にリリースされましてほっと胸を撫で下ろしているんですが、世間は今週末がクリスマスで、これからが本番なんて方も多いのではないでしょうか? 街はイルミネーションがとても綺麗で、キラキラの中をスマホのカメラで撮影しているなんて風景もよく見掛けるようになりました。僕も撮りますよ、メンバーとか居ればね。一人だとあんまりしないけど(笑)

 今週は理想のクリスマスについて考えてみましょう。世の中のイメージというかステレオタイプなクリスマスというか、メディアに操作されたクリスマスだと、「クリスマスは恋人と豪華なデートをする」とか「友達と朝までパーティーする」みたいなんが正義になってるような気がしますね。僕はもうそれなりにいい大人になりましたし、クリスマスだからどうのこうのみたいな感情もないんですけど。そもそも、こういう誰かと一緒のクリスマスって僕はあんまり経験がないんですけど、楽しいんですか? 僕は誕生日でも、クリスマスでも何でもいいんですけど、イベントごとがあると「クリスマスくらい一人で過ごさせてくれよ」ってなっちゃうタイプですね。もう拗ねちゃってるんですね、完全に。たいていイベントではしゃぐと上手くいかないっていう僕の経験則なんですけど。

例えば、恋人とクリスマスにデートする仮定してシミュレーションしてみましょう。僕が「クリスマスどうする?」なんて話を振って、女の子は「えー別になんでもいいよ」ってなりますよね、きっと。でも、何でもいいよって言うってことは「その日にデートするのは合意だが、あなたが私を楽しませて周囲の友達に話せるようなクリスマスにしてよね、もちろんプレゼントも気の利いたものを用意しなきゃダメだよという意思表示」だと僕は考えてしまうわけです。その時点で僕にはちょっと荷が重いというか、憂鬱が始まりますよね。ここでスマートな男性だったら、ちょっと高級ないい匂いのハンドクリームとか買っておいて(飽くまでも想像の話)、ガイドブックとか食べログとかでお店を調べて、予約を済ませておいて比較的安くて美味しいイタリアンのお店なんかに連れていけるんでしょうけど。僕の場合、予約というシステムが苦手なのです。その日、何が食べたいかなんか分からないですからね、時間だって間に合うか分からないし、その時、お腹が空いているかどうかだって分からないですからね。ここまで書いてみたし、色々考えてみたんですけどデートはしんどいです。やっぱりおうちがいちばんですよ。