23年前に阿佐ヶ谷のOIL CITYってライブバーによく徒花プロジェクト(アコースティック編成)でよく出演していたのです。最近はあんまりお声が掛からないんですが……。そこは小さな店なんだけど、音響が結構良くて、スタッフの方もアットホームで居心地が良いのです。それからご飯が美味しいのです。僕が好きなのはグリーンカレーラーメン。インスタントラーメンなんですけど、絶妙に辛くて、ご飯に合う。何故かOIL CITYのラーメンには半ライスが付いてて500円。炭水化物、糖質祭り……。書いてたら久々に食べたくなっちゃったなあ。それからレンコンチップス。これはギターの谷口君が頼んだヤツを泥棒してたなあ。アコースティック編成はバンド編成での徒花プロジェクトとはレパートリーが全然違っていて、結構楽しかったな。こうやって何回も何回も人前で唄って、曲のレパートリーを増やしながら、歌もちょっとずつ上手になっていったんだよなあなんて、ふと思い出しているのです。あと、僕のこの店の好きなところは、アイスピックで砕いた氷を使ってるところかな。実際にその程度味に違いが出るのかは分からないんですが、なんというかあの音がいいですよね。あんまりバーなんて出入りしないので、新鮮で楽しかったのです。

そして、OIL CITYと言えば、対バンのバンド、ユニット、ソロの方が濃いんですよね。とにかく濃い音楽をやってる。いいのか悪いのか僕には判断できない時がある。徒花プロジェクトが一番正統派なんじゃないかって日が多々あるんですよ。日本のポップス界からしたら徒花プロジェクトなんてニッチな感じでしょうけど。すごく印象に残ってるバンドがいて、名前も覚えてないんですけど「高円寺ロケットボーイ」って歌を唄っていたんです。ボーカルの人は50歳くらいで何言ってるか分からないくらい声がカスカスで、ビールを飲みながら唄っていたのです。その日はお客さんもほとんど居なくて、演者ばっかりがぼんやり聴いているような日だったけど、そのボーカルの人はふてぶてしくて「アーティスト」のオーラがしっかり出てるんですよね。その雰囲気がなんかちょっとカッコイイような気がしてしまうんです。いい歌かどうかは僕にはちょっと分からない、少なくとも多分僕はそんなに好きじゃない。でも、僕はその曲の一節を3年くらい忘れていない。そういう強さのある楽曲を少しずつ作れるようになりたい。今週は真面目になっちゃったな、えへへ。